いま
わたしは半分
現実と幻想とのあいだで
どちらに行くことも許されない
その蕩けた目は嫌いなものリストの仲間入り
薄っぺらい言葉と
間抜けな姿
憧れたときもあったのに もう知っている
なんでもないことを誇張して表現するなんて
幽霊 いるはずもない
ロマンなんて言わずもがな
目 指 髪 横顔も必要ない
嫌いだって決めた瞬間から見えるのは粗ばかり
そんなもの
真夜中 思索は
わたしを掴んで離さない
最後 すべて溶けて
眠りが迎えにきてくれる
なぜ競うばかり?
思索が足りないから
流されてばかり