thebluecastle

ちょっと魔法でばんそうこ

夜の電灯のなかの公園
ブランコ
11月の7日
息切れ
走った
地面に膝をついた
自転車の通り道のあの、鮮烈な香り
あなたが通った
立ち漕ぎをして緩やかな坂を登る
長い髪
車道の左右を確認して渡る
コンビニの明かり
公園のおばさん
犬の散歩
めがね
水色のカシミアセーターを羽織って
2度目の失敗が許せなかった
津波のように押し寄せてきた感情たち
理論と本能が対立
冷静ではなかった
でも間違いでもない

I know

しんみりしたのは嫌で
必死に逃げようとする
でも、隠しきれない

初めてぶつけたそれは
今は粉々に崩れて届かなかった

しばらくかかって1ヶ月と1週間
たぶん、大丈夫

言葉じゃなくてメロディー

歌い方が嫌いなのに
核心をついてくる彼の曲を聴きながら
内側と向き合って

全然冷静じゃなかった
わかってる
全然余裕がなかった
わかってる
現実的じゃなかったって
でも誰が責められる?


どうすれば帰れるのか、
分からなかったのは初めて
大袈裟だとは思ったけど
しっかり立っていられなかった

これにピッタリのメロディを頂戴、
狂おしいほどのメロディってやつを。